文庫の解説でも触れているように「性についてのストイックな考えと絶対的な純潔の理想とを披瀝している。」 が、実際にはその通りには生きられず、この小説のようなことが起こる訳で。 なければ、この世の小説の多くが味気なくなってしまうだろう。
歴史を動かす事件の原因はどこにあるのか? 権力とは何か? これらについてのトルストイの考えが語られている。 (端的に現されているのが412ページ辺り。)
ついに1812年、ナポレオンがモスクワに侵攻。 農民兵のプラトン・カラターエフの哲学的な言葉が印象的。
この巻は、トルストイの歴史観と戦争にたいする考え方がよく語られている。 ボロジノの戦いの両軍の動きがわかる地図が理解する上で役立った。
この巻は、人間関係がめまぐるしく変わって、思ってた以上に物語の展開が速く感じられた。
アンドレイの隠居生活のような、あるいは老成したような考え方も悪くはないと思った。 この後(次の巻で)、ナターシャと出会ってコロっと考えを変えてしまうようだけれども。。
新約となって、コラムや巻末の年表が読み進める上で役に立つ。 この巻はいろいろ出てくる登場人物がを覚えて、どんな境遇で どんな性格だとか、それぞれの人間関係をつかむので精一杯だったかも。